11月12日、
富士見グラウンド――

11月12日、
富士見グラウンド――

11月12日、青学大戦を前日に控えたこの日。
明け方からの雨でグラウンドのコンディションは良くなかったものの、10時半から練習は開始された。
練習後、フルタイムコーチ・松山吾朗の手によって
選手ひとりひとりにユニフォームが手渡される。
松山と選手は固く握手を交わした。

そして、グラウンドの中央で円陣が組まれた。
富士見の空に響く部歌。
冷え、澄んだ空気を裂き力強く響き渡る。

それは、約48時間後の勝利を誓うものだった。

願いでも夢でもなく、確信。
シーズン開始前から青学大を標的にしぼり、練習してきた本学。
青学大戦勝利――
それは苦しい練習という確かな根拠に裏打ちされた、揺るぎない自信となっていた。
          
       クラブハウスに貼られた青学大戦に向けた決意表明


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11月13日、
秩父宮ラグビー場――





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